野村史子 1991年 ルビー文庫
★★★★★
まだBoys Loveという単語もなく“やおい”というアニパロから発生した言葉を
耳にするようになった頃、この物語を小説JUNE(小J)で読みました。
あの頃は小Jしか自分の欲求を満たすものがなく
気に入った小説を見つけては何度も読み返していました。
この『テイク・ラヴ』もそのひとつです。
今では毎週、毎月ごとにあらゆる分野のBL本が発行されてそれなりに欲求を
満たしてくれますが、この時代(1986年頃)の小Jには純粋に男同士の恋愛とは?が
書かれていたと思います。これを読んだ時、凄いな〜と一種の衝撃を受けた覚えがあり
しばらくぼーっとしていましたね。
学生運動や全学共闘の時代に同性愛を掲げる主人公・山崎とバンドで
細々と暮らしていた高岡春樹少年との過去から今へ続く物語でこの春樹少年の孤独、
山崎を愛する深さに圧倒されたと言っていいかも知れない。
人は綺麗に恋愛する事は出来ないと、私は思っていますが
この小説には人が人を愛する上での醜さとか汚さが滲み出ていて
救いがないまま淡々と進行し(唯一の救いは津田キャラ?)やるせないです。
なんか臓腑が抉れる様なかんじとでも言うのでしょうか?
山崎も春樹もお互い愛する事で“幸せ”ではなく“孤独”になるんですよー。
これは男同士だからそうなるのか?愛の重さの比重がそうさせるのか?
当時の私は後者と判断しましたが・・・。
改めて読み返してみるとやはりずんとくるものがあり、心に染み入るBL本です。
JUNE全集第5巻の付録に野村史子氏のコメントありこれがまた、なんというか〜
作者が同性愛に惹かれる自分を嫌悪し戦って出来た物語なのかなーと
色々考えさせられます。この時代の書き手さんには男同士の恋愛という負のイメージを
自分で消化しきれず、小説という形で昇華していた方が多かったのかな〜と思ってみたり。
あくまでも想像ですが。
同時収録
「アウト・オブ・フォーカス」
「薔薇はもうこない」
★★★★★
まだBoys Loveという単語もなく“やおい”というアニパロから発生した言葉を
耳にするようになった頃、この物語を小説JUNE(小J)で読みました。
あの頃は小Jしか自分の欲求を満たすものがなく
気に入った小説を見つけては何度も読み返していました。
この『テイク・ラヴ』もそのひとつです。
今では毎週、毎月ごとにあらゆる分野のBL本が発行されてそれなりに欲求を
満たしてくれますが、この時代(1986年頃)の小Jには純粋に男同士の恋愛とは?が
書かれていたと思います。これを読んだ時、凄いな〜と一種の衝撃を受けた覚えがあり
しばらくぼーっとしていましたね。
学生運動や全学共闘の時代に同性愛を掲げる主人公・山崎とバンドで
細々と暮らしていた高岡春樹少年との過去から今へ続く物語でこの春樹少年の孤独、
山崎を愛する深さに圧倒されたと言っていいかも知れない。
人は綺麗に恋愛する事は出来ないと、私は思っていますが
この小説には人が人を愛する上での醜さとか汚さが滲み出ていて
救いがないまま淡々と進行し(唯一の救いは津田キャラ?)やるせないです。
なんか臓腑が抉れる様なかんじとでも言うのでしょうか?
山崎も春樹もお互い愛する事で“幸せ”ではなく“孤独”になるんですよー。
これは男同士だからそうなるのか?愛の重さの比重がそうさせるのか?
当時の私は後者と判断しましたが・・・。
改めて読み返してみるとやはりずんとくるものがあり、心に染み入るBL本です。
JUNE全集第5巻の付録に野村史子氏のコメントありこれがまた、なんというか〜
作者が同性愛に惹かれる自分を嫌悪し戦って出来た物語なのかなーと
色々考えさせられます。この時代の書き手さんには男同士の恋愛という負のイメージを
自分で消化しきれず、小説という形で昇華していた方が多かったのかな〜と思ってみたり。
あくまでも想像ですが。
同時収録
「アウト・オブ・フォーカス」
「薔薇はもうこない」
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