桃色の雲

BoysLove本を含む読書感想日記。 感想日記はネタバレ全開です。 BoysLove・やおい・耽美等の語彙に反応しない方はご注意下さい。

青鯉

たけうちりうと 2007年 シャイノベルス(大洋図書)

競泳界ではスピード社の水着で盛り上がっておりますが〜あたしはたけうちさんの水中シーンに萌えました。その本がこちら。

青鯉 (SHY NOVELS (199))
高階 佑
4813011675


青鯉 たけうちりうと 2008年 SHYノベルス(大洋図書)

初出が1998年の小説JUNE。少々遠い時代ですが現在のアイティムがなくとも物語は面白いです。
一人の平凡なサラリーマンがある日体臭の異変に気がつきます。これはある種の身体構造の変化なんだけど、ファンタジーっぽい所に物語の吸引力を感じますね。
どーして臭うようになったのか?をキーワードに彼の語り口調で進む物語には人生の哀愁も感じます。これは作者側に豊満な人生を経験したからこそ成せる技量かも知れないですねー。
Hシーンにタッチコミュニケーション的なイヤラシさはないけど、水中でのHシーンは幻想的でキレイです。パステルカラーが織り成す絵画のよう。
攻め言葉も濃厚なベットシーンもないけれど、ここまで美しくまとめたHシーンもないのでは?
BL本という括りではなく一般小説としても読める本です。

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君を抱くまなざし

たけうちりうと 2001年 SHY NOVELS(大洋図書)


海洋博開催地となる某離島(沖縄方面)では今回の目玉となる海底フローティングトンネルの工事が行われていた。しかしそこで海底遺跡が発見される。海洋博で不動の政治的地位を築きたい国土交通省のエリート・堂島企画官。この堂島の親友である司馬北斗は海底トンネル工事の現場監督。家は代々続くトンネル屋。そこに遺跡探査にきた真南大学古代遺跡研究室に属する大学院生・一之瀬大河。遺跡保存と工事続行を巡り対立する大河と司馬。強く反発しながらも惹かれあう二人だが・・・。

うほっ。
アタリの一冊。面白かった〜!   

司馬は生粋の肉体労働者。彼は三代目のトンネル屋。うわべだけの肉体労働か?と思いきや工事現場や作業風景もしっかり書かれています。
イラストが石原理さんだから相乗効果もばっちし。
お話は大河視線がメインですが、中央官僚・堂島企画官もクローズアップされています。
この堂島企画長がなかなかの人でして。この手の腹黒いキャラは大好きさ。
脇役では勿体ない気もするけど、これだけ強い当て馬(堂島)を出しても物語が崩れず
更に面白さに拍車がかかっているのは熟練物書きさんの技でしょうね。
物語のテンポも心地よく、センス溢れる会話もたまりません〜。たけうちさんってウイットに
富んだ会話がお上手ですよね。
Hシーンは全く期待してないんだけど(今回も期待しなくて正解・笑)エロ以外でも楽しめる
BL本ここにあり!
これは永久保存の一冊だわ。

君を抱くまなざし SHYノベルス
たけうち りうと
4813008623

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孤独な花にくちづけを

たけうちりうと 2005年 アイノベルズ(雄飛)  

たけうちさんはシリーズものが面白い気がする・・・。
制覇してないから全ては語れないけれど・・・。

科学雑誌のライター(主人公)と科学者の助手のお話。
職業はお堅いけど、専門知識なんかなくても大丈夫。(BLだからなっ)

主人公は同性を好きになった過去があるんだけど、これは嗜好性を示したのに過ぎないですね。
過去に男を好きになった事があるだけでBLはHの準備ができますから。
実は助手は産業スパイなんだけど、主人公よりも雇い主との従事関係が面白かったりして。
本編よりもサイドが面白いってどーなんよ?と疑問を投げかけたくなるけど(^^;)
拉致されたあたりから主人公と助手が仲良しモードになり、ふと気がつけば収束状態。
お互いの気持ちの変化がつかみ難く、なんだかなぁーの気分を払拭できず。
好きな作家さんなんだけどね〜。
アタリハズレが大きいか?!

孤独な花にくちづけを
たけうち りうと 御園 えりい
4902543214

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花ざかりのパライソ

たけうちりうと 2006年 ホワイトハート(講談社)

“パライソ”とはキリシタン用語で天国、楽園、パラダイスをさすそうです。
本文にキリシタン関係は出てこないけど、なんぞや?と惹きつけられるタイトルですな。
この本、ニアBLです。
引きこもりから脱出する為にひょんな事からアパートの管理人になってしまった
主人公・柏木文哉。
この主人公に男がらみの壮絶な過去がありまして。ここら辺のエピソードは読んでいて
面白かったなぁ。昔のJUNEにありそうな話でこれがメインにきたら重いけど(^^;)

ほのぼの系で個々のキャラに人生の厚みがあり、物語に“深味”があります。
若い作家さんにはない憂いがあるような気がするんだけど〜これは微中年と称する作者の経験値故でしょうね。

お話はそれぞれの住人視線で進み、その中の一人と文哉がちょっといい関係になります。
がっ!!
その手前で終わっているんだよねー。
これきっと続編が出ると思うんだけど、売り文句の「ゆるライフ」的に恋愛も進行しそうですな。

花ざかりのパライソ
たけうち りうと 木下 けい子
4062559145

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『薔薇とボディガード』

たけうちりうと 2000年 シャイノベルズ

監視者は自分に訊く。一目ぼれの可能性はあるか?東部最大の警護会社P3Sの新入りジュン・テルヤ(22歳)と看板スター・グレイ・ラブストック(20代後半?)の出逢いは最悪
だった。ジュンをレディ呼ばわりした上、3日で辞めると宣言、冷たい男かと思えば、ふいの
優しさをみせるグレイに戸惑うジュン。二人が恋を認識したときジュンは卑劣な罠に
かかってしまい!?

以前読んだ『泥棒猫によろしく』はとても難解なお話でしたが、妙に惹かれるものが
ありまして〜ノベルズで再度チャレンジしてみました。

じゃーん!
当たったわ〜!!
セキュリティばっちりの警護会社(プレステージ・パーソナル・プロテクト・サービス。略して
P3S)になんで子犬がいるんだ?と出だしで少々躓きましたが主人公であるジュンが
ボディガードの任務に就いた途端、面白くなりました。英国人・グレイのジョークも
当初は?状態だったんですけど〜ほら、イギリスといえば『ミスター・ビーン』じゃないですか?あの笑いにはちょっとついていけない所もあって英国人のジョークは苦手ーと
思っていたんですけど。これを読んだら、英国人に興味がわきました(笑)。

舞台はアメリカ。
日本ではボディガードというとSPを思い出しますが、ここでは要人警護から企業の
セキュリティ、子供の送迎までありとあらゆる警護をする民間の会社です。クライアントを
守るという使命、警官との相違点などはきちんと書かれています。一巻一話完結なので
外国のTVドラマを見ているようです。しかも会話がスピーディでおしゃれなんですよー。
Hシーンの会話にしても久々にやられたーと思いました〜。
甘い吐息のない会話ですがここまでドキドキしたのは久々です。

お話も伏線ばっちりで飽きないし、ボスのランディをはじめP3Sで働くメンバーは
皆、個性的で人物の把握がしやすいです。ここら辺は読みやすいポイントかも。

しばらくはこのシリーズにハマリそうです〜。

★★★★★

・追記・
アマゾンでは取り扱っていませんでしたが出版元では通販可能でしたので記事の一部を
訂正しました。申し訳ございませんでした。(9/8) 
   

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