須藤直希 2007年 花丸文庫(白泉社)
3年ぶりの単行本。
つい先日も新刊がでましたけど〜あたしゃー好きな作家さんは温存してから読む主義なので、今日はこちらの感想を。
主人公・阿南詩文(あなみ しもん)の実父は名の知れたマジシャンでした。
幼い頃に飛行機事故で実父を亡くし、今は義父の非道な仕打ちから逃げようと
単身ラスベガスへ。そこで薬を盛られ盗難事故にあいます。詩文を助けたのはカジノで
ディーラーをしているマキト。コイントスで負けた詩文はその身をマキトに買われること
になり・・・。
頑張ってますよ、須藤さん!
日本から脱出して舞台はラスベガスですよ!
Hシーンもいつもより気合入れて書いてますよ!
今までに寡黙な攻め男はいましたが、このマキトさん、須藤小説初の鬼畜男ですね。
だからHシーンも多いぞ(笑)。
極悪非道な攻め男にでも愛は芽生える。
BLには情状酌量的甘さがあってラストには今までの事を赦してしまうパターンが多々あるけど、この甘さがなければ読んでいるあたしもツライ。逆に最後の愛が見えているから酷い仕打ちにも耐えて読む事が出来る訳ですが。
BLにおける鬼畜定義ってあるのかしら?
よーするにイジメっ子よね〜とあたしは捉えているんだけど。
この苛め方にもBL界には色々ありますが・・・これは個人的嗜好の問題なんだけど、あたしは小道具系が苦手なんですよ。ムチとかローソクならOKなんだけど(笑)直腸検査モノは駄目なんですよー。
特に硬質なブツはあかん。こっちまでお尻がむずむずするから(笑)。
川原つばさ「東京ナイトアウト」にもあったような気がするんだけど、そんなん入れたら流血するで〜!もっと受君の体を労わりなさい!と言いたくなるんですよ。
だってさー相手が公然の面前で悶え苦しんでいる様子を見たって当人の欲望は解消されないでしょ。不能なら話は別ですけど。苛めるなら別のやり方でお願いしまーすと進言したい。
と、いう訳で〜このお話にもその手のブツが出てきますので苦手な方はご注意ください。(注・SMではありませんよー。)
さて本線に戻りましょう。
カジノが舞台なだけに、特にカードゲームが詳しく書かれています。
ここら辺はスピード感があり引き込まれます。キャラの背景にも厚みがあり、マキトは虹彩異色(オッド・アイ)なんだけど、それがまた格好いい要素となるんだなー。これに関するお話も書かれているんだけど「へぇー」と思わせる作りはさすが!と言いたい。
某大国のお金持ち(オヤジ)なんかも出てきたりして、舞台もキャラも豪華絢爛なお話ですが文章に装飾がない分、地味に感じるのが残念。
この件に関してはあとがきにも記してあるけど、まぁ作者それぞれの味があり得意分野があるって事で良いではありませんかー。
須藤ファンには必読の一冊。
初・須藤さんという方には・・・・かも知れない(空気を読んでくれ・苦笑)。
切り札はI LOVE YOU
須藤 直希

3年ぶりの単行本。
つい先日も新刊がでましたけど〜あたしゃー好きな作家さんは温存してから読む主義なので、今日はこちらの感想を。
主人公・阿南詩文(あなみ しもん)の実父は名の知れたマジシャンでした。
幼い頃に飛行機事故で実父を亡くし、今は義父の非道な仕打ちから逃げようと
単身ラスベガスへ。そこで薬を盛られ盗難事故にあいます。詩文を助けたのはカジノで
ディーラーをしているマキト。コイントスで負けた詩文はその身をマキトに買われること
になり・・・。
頑張ってますよ、須藤さん!
日本から脱出して舞台はラスベガスですよ!
Hシーンもいつもより気合入れて書いてますよ!
今までに寡黙な攻め男はいましたが、このマキトさん、須藤小説初の鬼畜男ですね。
だからHシーンも多いぞ(笑)。
極悪非道な攻め男にでも愛は芽生える。
BLには情状酌量的甘さがあってラストには今までの事を赦してしまうパターンが多々あるけど、この甘さがなければ読んでいるあたしもツライ。逆に最後の愛が見えているから酷い仕打ちにも耐えて読む事が出来る訳ですが。
BLにおける鬼畜定義ってあるのかしら?
よーするにイジメっ子よね〜とあたしは捉えているんだけど。
この苛め方にもBL界には色々ありますが・・・これは個人的嗜好の問題なんだけど、あたしは小道具系が苦手なんですよ。ムチとかローソクならOKなんだけど(笑)直腸検査モノは駄目なんですよー。
特に硬質なブツはあかん。こっちまでお尻がむずむずするから(笑)。
川原つばさ「東京ナイトアウト」にもあったような気がするんだけど、そんなん入れたら流血するで〜!もっと受君の体を労わりなさい!と言いたくなるんですよ。
だってさー相手が公然の面前で悶え苦しんでいる様子を見たって当人の欲望は解消されないでしょ。不能なら話は別ですけど。苛めるなら別のやり方でお願いしまーすと進言したい。
と、いう訳で〜このお話にもその手のブツが出てきますので苦手な方はご注意ください。(注・SMではありませんよー。)
さて本線に戻りましょう。
カジノが舞台なだけに、特にカードゲームが詳しく書かれています。
ここら辺はスピード感があり引き込まれます。キャラの背景にも厚みがあり、マキトは虹彩異色(オッド・アイ)なんだけど、それがまた格好いい要素となるんだなー。これに関するお話も書かれているんだけど「へぇー」と思わせる作りはさすが!と言いたい。
某大国のお金持ち(オヤジ)なんかも出てきたりして、舞台もキャラも豪華絢爛なお話ですが文章に装飾がない分、地味に感じるのが残念。
この件に関してはあとがきにも記してあるけど、まぁ作者それぞれの味があり得意分野があるって事で良いではありませんかー。
須藤ファンには必読の一冊。
初・須藤さんという方には・・・・かも知れない(空気を読んでくれ・苦笑)。
切り札はI LOVE YOU
須藤 直希

須藤直希 2002年 花丸文庫
聖フランシス医科大の高度救命救急センターに所属する医師・武村修理(28歳)は
一年三ヶ月ぶりに出向先から戻ってきました。その間に赴任していた医長・高梨一臣
(32歳)は日本人離れした容姿と逞しい肉体を持つ、冷徹・凄腕医師!
いきなり手術を手伝わされた修理はどうにか一人前と認められますが
高梨は何故か修理の過去を知っていて・・・?!
今回はずばりERです。
ERならではの職場の臨場感や医科大学と付属センターの内部事情、
アクの強い椎名教授、脇キャラなど、どれも生き生きと書かれていて
職業重視のBL好きにはたまらない内容ですが、肝心の恋愛になると
「う〜ん・・・」状態です。
BL的山場(姫救出大作戦)もありますがムードがいまいちなぁー。
甘いロマンスを期待して読まない方がよろしいかと。
すでに夫婦茶碗状態の男二人が登場する医者モノが『キスは白衣を〜』としたら
こちらは作中にもある“救急会系椎名組”で起こった事件モノといった感じでしょうか?
この“救急会系椎名組”の面々がそれぞれ個性的でヨコシマな想像が
広がってしまう一冊です。
★★★
救急医は眠れない
須藤 直希

聖フランシス医科大の高度救命救急センターに所属する医師・武村修理(28歳)は
一年三ヶ月ぶりに出向先から戻ってきました。その間に赴任していた医長・高梨一臣
(32歳)は日本人離れした容姿と逞しい肉体を持つ、冷徹・凄腕医師!
いきなり手術を手伝わされた修理はどうにか一人前と認められますが
高梨は何故か修理の過去を知っていて・・・?!
今回はずばりERです。
ERならではの職場の臨場感や医科大学と付属センターの内部事情、
アクの強い椎名教授、脇キャラなど、どれも生き生きと書かれていて
職業重視のBL好きにはたまらない内容ですが、肝心の恋愛になると
「う〜ん・・・」状態です。
BL的山場(姫救出大作戦)もありますがムードがいまいちなぁー。
甘いロマンスを期待して読まない方がよろしいかと。
すでに夫婦茶碗状態の男二人が登場する医者モノが『キスは白衣を〜』としたら
こちらは作中にもある“救急会系椎名組”で起こった事件モノといった感じでしょうか?
この“救急会系椎名組”の面々がそれぞれ個性的でヨコシマな想像が
広がってしまう一冊です。
★★★
救急医は眠れない
須藤 直希

須藤直希 2001年 花丸文庫
大学病院でバリバリ第一線の外科医だった薙野一真(31歳)は倒れた父親の病院を
継ぐために郷里へ戻ってきました。今まで専門一筋だった薙野は老人相手の診療に戸惑うばかり。ついにはヤブ医者とウワサされる始末。
そんな時、大学病院の検査技師で別れた恋人・利根川環(26歳)が訪ねてきて・・・。
須藤ファンです、私。
とんと新作にお目に掛かれませんが一応現役BL作家さんです。
医者=金持ち・エリート・眼鏡・冷血・攻男なる図式が成り立ちそうなBL界ですが
そんな中、異色ともいえるのがこの本!
まず、舞台が田舎です。
新幹線と在来線を乗り継ぎ最寄りの駅から一日2本しかないバスに乗り、一時間近くの
峠登り。そこから更に歩いてようやくたどり着く山間部の田舎町。そんなどえらい田舎にある
唯一の医療機関が「薙野医院」。
父が倒れ医院を継いだのはK大卒で海外の専門誌に論文が載るほどの実力者、
循環器外科の薙野博士!
Hの最中でもお呼びが掛かれば治療かばんを持ち、自分で運転して行く若先生!
医者のステータスなど微塵もなくちょっとずぼらで優しくて世話をしてあげたくなるような
先生なんですー。この人、私の理想の攻男です!(ヤン・ウエンリーとかクラーク・デラウエアを理想の攻と思う方、反応して下さい・笑)
この本の何が凄いかって、仕事してるんですよー!
専門用語が飛び交いERみたいに緊張感もあり、現場さながらの雰囲気がびしびし
伝わります。医者のいい面、悪い面も映し出し、大学病院の派閥問題、過疎化が進む
田舎町での治療の実態、はては都会の病院との医療格差などなど
色々お勉強にもなります。
そしてポイントは医師と検査技師という関係です。
いくら腕の立つ立派な医者いても検査技師がいなければ手術が出来ず、どちらも
不可欠なこの存在関係。最初から仕事で結ばれています!
職場での会話もテンポ良くHつきのこのBL本。すでに絶版ですが医師免許が飾りでなく
ちゃんと仕事しているBL本が読みたい方は是非一読を〜!
★★★★★
大学病院でバリバリ第一線の外科医だった薙野一真(31歳)は倒れた父親の病院を
継ぐために郷里へ戻ってきました。今まで専門一筋だった薙野は老人相手の診療に戸惑うばかり。ついにはヤブ医者とウワサされる始末。
そんな時、大学病院の検査技師で別れた恋人・利根川環(26歳)が訪ねてきて・・・。
須藤ファンです、私。
とんと新作にお目に掛かれませんが一応現役BL作家さんです。
医者=金持ち・エリート・眼鏡・冷血・攻男なる図式が成り立ちそうなBL界ですが
そんな中、異色ともいえるのがこの本!
まず、舞台が田舎です。
新幹線と在来線を乗り継ぎ最寄りの駅から一日2本しかないバスに乗り、一時間近くの
峠登り。そこから更に歩いてようやくたどり着く山間部の田舎町。そんなどえらい田舎にある
唯一の医療機関が「薙野医院」。
父が倒れ医院を継いだのはK大卒で海外の専門誌に論文が載るほどの実力者、
循環器外科の薙野博士!
Hの最中でもお呼びが掛かれば治療かばんを持ち、自分で運転して行く若先生!
医者のステータスなど微塵もなくちょっとずぼらで優しくて世話をしてあげたくなるような
先生なんですー。この人、私の理想の攻男です!(ヤン・ウエンリーとかクラーク・デラウエアを理想の攻と思う方、反応して下さい・笑)
この本の何が凄いかって、仕事してるんですよー!
専門用語が飛び交いERみたいに緊張感もあり、現場さながらの雰囲気がびしびし
伝わります。医者のいい面、悪い面も映し出し、大学病院の派閥問題、過疎化が進む
田舎町での治療の実態、はては都会の病院との医療格差などなど
色々お勉強にもなります。
そしてポイントは医師と検査技師という関係です。
いくら腕の立つ立派な医者いても検査技師がいなければ手術が出来ず、どちらも
不可欠なこの存在関係。最初から仕事で結ばれています!
職場での会話もテンポ良くHつきのこのBL本。すでに絶版ですが医師免許が飾りでなく
ちゃんと仕事しているBL本が読みたい方は是非一読を〜!
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