桃色の雲

BoysLove本を含む読書感想日記。 感想日記はネタバレ全開です。 BoysLove・やおい・耽美等の語彙に反応しない方はご注意下さい。

甘美で優雅な恋の毒

遠野春日 2007年 ビーボーイノベルズ(リブレ出版)

優雅な生活を送っていながら友人の店の出張ホストとして出かけた桜野槙(さくらの しん)。
豪邸で槙を出迎えた圧倒される程セクシーな男は、世界の医療業界で注目されるエリート・高階だった。ただ一度きりの逢瀬の筈なのに、強烈に惹かれあう二人は・・・。

遠野ワールドここに健在!
時々ゴージャス&セレブな気分が味わいたくて遠野さんを読むんですが、今回のお話はむはぁーと匂ってくるようなお金持ちカップルでした。
攻め(高階)の容姿、生活、仕事、肩書きは文句なし。
食べ物のカスとか抜け毛など一本も落ちてない部屋で暮らしている。しかしレオンベルガーなる種の犬を飼っているので犬毛は落ちていそう。
受け君(桜野)も美人でやや高飛車な性格だけどHには素直。昔のキャラのようにツンとした
高慢さはないけど収入と生い立ちに謎があり。しかしお金に困った生活はしていません。
彼も40畳ある部屋で暮し、なんと小さな鮫を飼っている!
生活臭なんて言葉は昇華されてしまったこの物語世界。
普段、掃除・洗濯・炊事に追われているあたしはああ〜うっとり。
ベッドのシーツはいつも清潔そうでHの相性もばっちり。
性欲だけでなく行動力もある桜野。高階を追いかけてフィレンツェへ。あたしゃーイタリアには行ったことがないのでそのウツクシさは判りませんが〜めくるページすべてが夢のようで
ああ〜うっとり。

ゴージャスな世界に目が奪われても、そんなコトあるかい!と突っ込む冷静な己が
時折顔を出しますが(笑)崎谷さんが“日常の恋愛”だったら遠野さんは“天上の恋愛”ですね。
いや天界か?(←空気を吸って生きているキャラとは思えないのよ・笑)

とまぁ、よれたTシャツにオヤジ短パンを穿いて読んでもセレブな気分が堪能できる遠野
ワールド。
ああ〜BLって素敵だわ。
我が身は現象界のままでも天上界の世界に行けるのよ。
イケメンもお金もラブも手に入るのよ!!
と、Tシャツにご飯粒ひとつ付けた女は幸せなひと時を過ごしましたとさ。めでたしめでたし。

甘美で優雅な恋の毒 (B-BOY NOVELS)
遠野 春日
4862632297


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8月だ!!

8月ですね〜。
夏休みですね〜。
皆様、夏のご予定はバッチリですか?

さて、わたくし昨年の秋に関西某地に越してきて
生まれて初めて関西の夏を過ごしている訳ですが
いやーこの暑さには参った参った。
南向きの部屋って事もあるんだけど日中は日当りがよく
暖まった室内の空気は夜になってもあたたかく
しかも7月はクーラーがなくて扇風機の生活を送ってました。
夜は寝付けず、睡眠不足。
食事はウイダーと水分という情けない生活を送っていたら体調を崩してしまいました。←当たり前ですね(笑)。

やっとこさークーラーを設置して(10年間掃除しないヤツです。)
今は人並みな生活に戻りました。
人間、暑い環境ではBL本を読む事も出来ないと身をもって体験しました(笑)。
ようやく読書をする気力も戻ってきたのでぼちぼち再開したいと思います。

んで今日はこれ。

『艶悪(いろのあく)』
遠野春日 2006年 ゲンキノベルズ


『情熱』シリーズのサブキャラ、ヤクザの東野辰雄と弁護士の執行貴史のお話。
本編の中でも重要ポイントにいたこの二人ですが、このお話は地味だったなぁ〜。
仲間内の抗争勃発か?とういう場面もあったんだけど円満に終わってしまいましたね。
あとがきに記してあるようにこれは東野と執行の「出会い編」。
強き者に惹かれてく執行が書かれているけど、なすがままの執行にイラつきを覚えたり・・・。
従順は大変よろしいがこれではココロは淑女、身は娼婦でしょうと思いました。
んまぁBLにおいて受の女性化は仕方がありませんが今回は似たような人物が
二人もいたからねぇー。
そのもう一人が茶道の若先生・二賀保識。
彼は組長の嫡子・上條宗親とH関係なんだけど、この若先生もねぇ〜(笑)。
身売りされた設定もすごいけど上條と二人一組で当て馬か?と思ったくらい物語上でも
掴みにくかったです。
どんな事をされても文句を言わないから素直でイイ子なんだろうけど
男と男をしっかり書くBL作家さんがいる昨今、遠野さんの受男はどこまで従順なのか
女性を越えた男性をこれからも書いて欲しいですなぁ。(^^;)

艶悪(いろのあく)
遠野 春日 円陣 闇丸
4896017307


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『降るような花』

遠野春日 2006年 クリスタル文庫

久々に遠野さんを読みました。
いやー・・・う〜ん・・・はははは(乾笑)。

するりと抜けたお話だったから感想もスルーしようかと思いましたが
ちょっとだけ感想を〜。

このお話は同人誌用に書かれたものを加筆修正し後日、商業誌へ掲載されたと
後書きに書いてある通り同人誌っぽいお話でした。
なんというかまぁーそのー(ごにょごにょ)
同人誌だから許せる構成といいますか、物語の流れが不自然といいますか(ごにょごにょ)
書き下ろしも二作収録されていますがレベル的には一緒かなぁ〜。
「はじめて選ぶBL本・遠野春日ベストセレクション」には向かない一冊であります(^^;)

降るような花
遠野 春日
4415088899

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『御曹司は恋に惑う』

遠野春日 2005年 リーフノベルズ

阿久津一族の御曹司・奨(29歳)は叔父が生前暮らしていた山奥の別荘を相続する
ことに。無人のはずのそこには4年も叔父と同居していた沢辺森生(25歳)が住んでいた。
愛人関係だったのではと疑う阿久津と勝気な森生は第一印象も最悪。
しかし豪雨で村へ通じる唯一の橋が落ち、二人は別荘に閉じ込められ・・・!?

しっとり落ち着いた作風です。
いつもの強引な遠野節は見られず、よくも悪くも普通かな〜。
捉えどころがなく個人的には物足りないです。

森生が叔父と愛人関係であった方が面白かったような気もするし〜
一層のこと橋が修復せず、取り残されて激しく戦って激しく求めあった方が・・・
良かったかも知れないです。

はじめて選ぶ遠野春日の入門書にはいいかも。

御曹司は恋に惑う
遠野 春日 雪舟 薫
4434058576

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『 ため息と微熱のはざまで』

遠野春日 2004年 リーフノベルズ

警部補・貴志憲秋(28歳)はかつての恋人であり同業者でもあった大澤武伸(31歳)と
取調室で向かい合います。刑事と殺人事件の容疑者として・・・。
のちに容疑を晴らした大澤は元敏腕刑事の勘から単独で犯人を追い始め
勝手な行動に憤りを覚えた貴志は彼に詰め寄りますが、逆に押さえ込まれて・・・。

法医学シリーズの最終巻。
殺人事件をメインに話は進んでいきますが、謎解きシーンや現場検証もなく
二時間ドラマの枠内で上手くまとめたお話です。
台詞が少なく作者が事件を解決しているので説明文っぽい箇所もあり
ゴージャス遠野節を楽しみたい方には不満かも知れませんね〜。

いつもの高慢性格も鼻につかないし元刑事である大澤の離婚に至る経歴、
貴志へのくすぶる思いがきちんと書かれているので違和感なく読めました。

エグゼクティブ攻もいいけれど、肉体勝負のガテン系BLもたまには
書いて欲しいかもーと思った一冊です。
ところで法医学助教授と副総監の関係はいかに?

★★★★
ため息と微熱のはざまで
遠野 春日 石原 理
4434044745

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