桃色の雲

BoysLove本を含む読書感想日記。 感想日記はネタバレ全開です。 BoysLove・やおい・耽美等の語彙に反応しない方はご注意下さい。

『少年舞妓・千代菊がゆく!〜花見小路におこしやす〜』

奈波はるか 2002年 コバルト文庫 少年舞妓シリーズ・その1

岡村美希也(中学生・13歳)の家は京都の置屋「吉乃屋」。女将である母は女手ひとつ
で美希也を育てている。置屋の仕事は舞妓や芸妓をお座敷に差し向けること。ところが
ある日、吉乃屋の舞妓が逃げてしまった!代わりをやれるのは美希也しかいない!男が
舞妓になるのは前代未聞、でも中学二年のわりに小柄で舞妓言葉もばっちりの美希也。
化粧をしたら可愛くなって、一晩で売れっ子舞妓に!

やっとこさー、膨大な本をダンボールに詰め終えたというのに〜自室にはBL本が一冊も
ない!すごいよ、私!〜と喜んだのも束の間、買い物ついでに本屋に立ち寄ったのが
悪かった・・・。ついうっかり、BL本を3冊も買ってしまいました。落ち着いてから手を
出そうと思っていたこのシリーズ。目の前の現実(引越し)から逃げるのに丁度良い
カンジです(笑)。

美希也が急遽ピンチヒッターで舞妓見習い(仕込みさん)に扮してお座敷に出る事になり、
物語は動き始めます。舞妓さんと仕込みさんの違い(髪型、着付け、帯、化粧など)も
少年が変身していく過程で詳しく書いてあります。活字で読む舞妓言葉も楽しいですね。

そしてこの物語に欠かせない人物がこの人!関西実業界のプリンス・楡崎慎一郎!
御年32歳が13歳の美希也を口説きます!
代理で出たお座敷で外人さんとひと悶着があった美希也(源氏名・千代菊)は楡崎に
助けられます。これが二人の出会い。楡崎は十代の頃からお茶屋通いをしている
ボンボンで、多種多様な企業をもつ楡崎グループの御曹司。現在の地位は社長
よりひとつ上の総帥。そしてミラクル・シャークと異名をもつバツイチ男。
これは企業買収の鬼、傾きかけた会社を食い尽くすから「鮫」で「シャーク」。
冷たい表情をすると鮫に似ているからついた名でもあるらしい。
真面目に想像するとかなり怖いお顔かも(笑)。買収された企業は楡崎の手により見事、
業績をあげるので「ミラクル」。ふたつあわせて「ミラクル・シャーク」!

しかーし13歳の舞妓に梅酒を飲ませ、キスなんかしちゃって「あなたがほしい」とほざく
楡崎はずばりロリコン・プリンスだと思います(笑)。
BLに出てくるゴージャス攻男よりも気障な台詞をするりと言ってくれます。
これがなかなかハマります。千代菊と二人っきりになったらドキドキしちゃいます。
楡崎は千代菊の本当の正体は知りません。物語もお座敷メインで進んでいきますので、
中学生の制服を着ている美希也は冒頭だけです。タイミング良く、もーすぐ夏休みの
ようだし〜作者さんもここら辺はぬかりないようです。

千代菊が男!?とバレないように頑張る美希也が微笑ましいですね。
お話はティーンズらしい作りで明るく、楽しく、清楚、です。
これからのお楽しみは楡崎がいつ、千代菊の正体を見破るのか?
BL読みとしては一日でも早く、悪徳お代官様風な展開を期待してます。

一体何巻まであるのかしら?と調べたらなんと15巻も!
これからも楡崎の下心みえみえのお座敷が読めるかと思うと顔が勝手ににやけるわ〜。
ってにやけている場合ではないんですけどねー(^^;)

★★★★
少年舞妓・千代菊がゆく!―花見小路におこしやす
奈波 はるか
4086001519

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BL漫画

一時期ハマった漫画です。(引越し準備中に出てきた古い漫画の感想です〜。)

幼少の頃からアメリカに憧れ、NYやロスを舞台にした刑事ドラマや探偵ものをよく観て
いました。TVを見ながらいつも思っていたのは、なんで主人公はホモじゃないの?
男と男にした方が断然、面白いのに!!と幼い頃から腐っていた私(笑)。
そんな希望を叶えてくれた漫画がこれ。
『FAKE』 真東砂波 BBC 全7巻

この漫画はNY市警の刑事・ディーとリョウのお話です。
メインは事件でそれにBLが付随する話作りなので恋の発展は遅いです。
接触もキスだけでベッドシーンは最後巻までお預け(笑)。
お子様キャラが邪魔といえば邪魔なんですけど(^^;)リョウとディーのほど良いホモ加減が
私好みなんですー。リョウはノンケでディーがバイなんですけど、コンビを通して二人の絆が
強くなっていきます。そしてリョウの気持ちも徐々に傾いていく、というお決まりコースです。
今回、久々に読み返したら面白かったので保存しておくことに決めました。
あれまぁードラマCDも出てきました〜。いつ買ったんだろう?覚えてない〜(汗)。

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『法曹の掟』

御木宏美 2002年 ショコラノベルス

クールで秀麗な弁護士・村尾雅人(27歳)はやはり弁護士の川口俊幸(29歳)のことが
気になっていた。司法試験合格後、司法修習所で同期だった二人は互いに優秀だ。
しかし全てに対して冷静とも思える考え方をする雅人と違い、俊幸はその精悍な顔をゆがめ
弱者を救うのが弁護士だと言う。修習所を卒業してから2年。対照的な二人は同じ事件で真っ向からぶつかることになったが・・・!?

飽きもせず御木さんです(笑)。
今まで読んだ中でこれが一番不発でした〜。お堅い二人が激しく戦う物語を期待して
いましたが、メインの事件がちと重すぎてそちらに気を取られてしまいました。

村尾と川口は修習所時代に一度だけ過ちを犯し、誘われた合コンで2年振りに
再会します。村尾はお金になる仕事を請け負う弁護士に、川口は庶民の味方的弁護士になっていて、同じ職業でもそれぞれ立場が違います。
弁護士といえば『金になる商売』と思いがちですが、扱う業務によりかなり収入の差がある
そうでここら辺の業務内容はとても丁寧に調べてあります。

今回、二人がぶつかる山場の事件は後半の後半に登場しまして、メインディッシュ遅すぎー
な感がしましたね〜。女性キャラも登場しますが、これがまたあの『W・Wシリーズ』の
真由美さんより中途半端な存在でして(笑)。BLで女性の登場はOKなんですけど、
幕の引き方が尻切れトンボなんですよねー。
村尾と川口の恋もよくわからないうちに始まり、Hシーンになだれ込んでいましたね。
司法修習所の実話には笑えましたが。硬質なお話でしたが少々粗造りな印象も残る
本でした。

これでも懲りずにまだ御木さんを読む私であります(笑)。

法曹の掟―an illegal love
御木 宏美
4883027902

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栗本薫。
山藍紫姫子。(敬称略)

このお二方は日本のBL界の発展に大きく貢献したと、私は勝手に思っています(笑)。
今も現役で同人活動しているし、BLと言うより耽美の奥を極めた「奥耽美」派作家と
称して欲しいわーと、膨大な同人誌、BL本に埋もれながら自室で呟いてみました。

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BL漫画

BL漫画ひとこと感想。


王朝春宵ロマンセ
唯月 一 秋月 こお
4199602305








萩尾望都、竹宮恵子で育った所為か少年に弱いんです。
草間さかえの少年も好きだし〜この漫画家さんが描く少年も好きです。
ショタと自覚している訳ではありませんがオヤジだったら若い方が好きかも(笑)。

さて、この漫画。
活字の方は未読なので原作通りかどうかは不明ですが、時代ものは衣装から装飾品、
お屋敷の中など漢字で想像するより絵で見た方が断然分かりやすいですね。
描く方は大変そうですが。

個人的にはこの時代よりも戦国時代、忍法系が好きです。伊賀、甲賀BL漫画があったら
教えて下さい(笑)。山田風太郎みたいに歯切れのいいお話が良いなぁ〜。

この方の同人誌『江崎家へようこそ』は四兄弟、みーんなホモで笑えます。

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『薔薇とボディガード』

たけうちりうと 2000年 シャイノベルズ

監視者は自分に訊く。一目ぼれの可能性はあるか?東部最大の警護会社P3Sの新入りジュン・テルヤ(22歳)と看板スター・グレイ・ラブストック(20代後半?)の出逢いは最悪
だった。ジュンをレディ呼ばわりした上、3日で辞めると宣言、冷たい男かと思えば、ふいの
優しさをみせるグレイに戸惑うジュン。二人が恋を認識したときジュンは卑劣な罠に
かかってしまい!?

以前読んだ『泥棒猫によろしく』はとても難解なお話でしたが、妙に惹かれるものが
ありまして〜ノベルズで再度チャレンジしてみました。

じゃーん!
当たったわ〜!!
セキュリティばっちりの警護会社(プレステージ・パーソナル・プロテクト・サービス。略して
P3S)になんで子犬がいるんだ?と出だしで少々躓きましたが主人公であるジュンが
ボディガードの任務に就いた途端、面白くなりました。英国人・グレイのジョークも
当初は?状態だったんですけど〜ほら、イギリスといえば『ミスター・ビーン』じゃないですか?あの笑いにはちょっとついていけない所もあって英国人のジョークは苦手ーと
思っていたんですけど。これを読んだら、英国人に興味がわきました(笑)。

舞台はアメリカ。
日本ではボディガードというとSPを思い出しますが、ここでは要人警護から企業の
セキュリティ、子供の送迎までありとあらゆる警護をする民間の会社です。クライアントを
守るという使命、警官との相違点などはきちんと書かれています。一巻一話完結なので
外国のTVドラマを見ているようです。しかも会話がスピーディでおしゃれなんですよー。
Hシーンの会話にしても久々にやられたーと思いました〜。
甘い吐息のない会話ですがここまでドキドキしたのは久々です。

お話も伏線ばっちりで飽きないし、ボスのランディをはじめP3Sで働くメンバーは
皆、個性的で人物の把握がしやすいです。ここら辺は読みやすいポイントかも。

しばらくはこのシリーズにハマリそうです〜。

★★★★★

・追記・
アマゾンでは取り扱っていませんでしたが出版元では通販可能でしたので記事の一部を
訂正しました。申し訳ございませんでした。(9/8) 
   

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BL漫画

BL漫画ひとこと感想。

『君を愛するということ』
紅井採乃  2002年 SBBC 上・下巻

嫌いじゃないのがこの漫画家さん。
全制覇したい欲求はありませんが〜(^^;)私好みのカップルを描いてくれるから好きです。
これはですね、アメリカが舞台でエリートパイロット、イタリアンマフィア、神父、この三人の生き様が描かれています。過去と現在を織り交ぜながら進むので少々、物語は把握しにくい
ですけど、ラストが凄いんですー。
そーくるか!とぶっ飛んでしまいました(笑)。
個人的にはそこまでしなくても・・・と思いましたが。


『僕らは愛をはじめたばかり』
紅井採乃 2003年 SBBC 

短編集です。
ここに載っているお話は外国のTVドラマみたいで全部好きです。
絵的に好き嫌いがあるかも知れませんがこの漫画家さんが描く外人はクールで
格好良いです。表題作と「失われた島」は年の差カップルでもろ私のツボでございます〜。

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『翠慶庭園(ツィキン・ガーデン)』

かわいゆみこ 1998年 ルチルノベルズ(絶版)

黒澤怜司(くろさわ・れいじ・30代半ば)は、特別自治区・新界にある翠慶庭園で探して
いた双子の姉弟・クレア、アレン(20代前半)の隣人として暮らし始めた。実はアレン達は
かつて黒澤がアメリカ情報機関で作ったバイオロイドだった。しかし彼らはそのことを知らず、
やがてアレンが身体の異常を訴えて・・・!?

時は2056年。
舞台となっている街は今はなき九龍みたいな所です。廃退的な雰囲気が漂う中、
生みの親である黒澤に双子の弟・アレンが想いを寄せていくお話。
双子の影には元同僚がいたり、クローン脳のオリジナルは黒澤の恋人であったり、ひとつ
ひとつのアイティムは面白かったです。

人間でないと知ったアレンにはもっと悩んで欲しかったかな〜。クローン脳に関しても
好きになった人の恋人が原型なんですから、深い感情が読みたかったですね。
アレンが負傷して黒澤を訪ねるシーンは良かったです。
その後は勿論、BLのお約束事であります〜。
ナイジェル(元同僚)と黒澤も一見ライバル同士に見えましたが、アレンの為に共同で施術
するなど悪者が存在しない、作者の優しさが溢れる物語でした。

★★★

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『耳をすませばかすかな海』

崎谷はるひ 2005年 ルビー文庫

全てに秀でている事が逆にコンプレックスになっている大学生・宮上和輝(みやがみ・
かずき・19歳)。何もかもに鬱屈していた高3の夏、ただ一度勢いで肌を重ねた年上の男
大澤笙惟(おおさわ・しょうい・29歳)と再会する。和輝の矜持や兄・瀬里への執着を
子供の甘えと鼻先で笑う笙惟に翻弄されながらも、彼への想いは高まっていく。真面目に
向き合おうとする和輝に、彼は底の見えない瞳で笑うばかりで――。

ブルーサウンドシリーズ第三段。宮上瀬里の弟・和輝が主人公です。

お兄ちゃん大好きのブラコン和輝も個人的には好きでしたがいくらなんでも一線を
越えたらあの宮上・母は泣いてしまいますよね〜。そんな教育をした覚えはないわとか
言ったりして。(でも結局は兄弟でホモ・笑)
まぁ道に外れた想像は置いといて。

今回はHから始まった恋物語です。
この人、ただのH好き?とベットで乱れる笙惟にこちらもかなり戸惑いつつ、10歳年下の
和輝と恋に落ちる過程は三作中、一番面白かったです。
和輝視線で進んでいきますが二人の会話もテンポよく笙惟の硬い心が少しずつ変化して
いく様子は丹念に描いている思います。瀬里もそうでしたがある程度、キャラの生活環境に
生い立ちや人生がみえると話はぐっと面白くなりますよね。
真雪の恋愛遍歴も気になりますが〜。どこかで読めるのかしら?

地方FM局でDJをつとめる笙惟との再会はライブイベントをすることになったブルーサウンド
で。初対面の振りで接してきた笙惟に和輝は怒っていましたが一年前に交わした会話を
マイクテストで言い放つシーンは大人の余裕があって良いですね。
Hシーンよりも今回はこういった恋愛の駆け引きにときめきました。
Hは相変わらず濃厚です(苦笑)。

作中、海外に出かけた大智と瀬里の間に行き違いが生じて元気のない兄を労わるシーンがあります。見た目も麗しいこの兄弟、嫌いじゃないわ〜とまたもや脇道に
逸れそうになったり(笑)。
メイン二人よりも大智と瀬里の間に何があったのか、こちらの方が気になりましたが・・・。
同時収録は大智が帰国した後のお話です。本文に出てきたエピソードの後日談ですが〜
こ、これは・・・どこを捲ってもHでした〜。

私の場合、Hシーンが濃いとその記憶しか思い出せず、ほら、笑いすぎると笑いに流されて
肝心の内容を忘れてしまうのと一緒です。
物語が良くてHも良い!が一番の理想なんですけど、ここまでくるとまぁいいかっーってな
気分になりました(笑)。

★★★
耳をすませばかすかな海
崎谷 はるひ おおや 和美
4044468109

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