桃色の雲

BoysLove本を含む読書感想日記。 感想日記はネタバレ全開です。 BoysLove・やおい・耽美等の語彙に反応しない方はご注意下さい。

『この口唇で、もう一度』

うえだ真由 幻冬舎ルチル文庫 2006年

全作品制覇には至りませんが、この作家さんも好きです。
いつも日参しているミーシャさんのブログで新刊が出たと知り慌てて購入しました。

文庫本の厚さと内容がマッチしている一冊ですね。
BLに不幸せはつきものですが、なかには失笑する程、不幸な設定もありまして〜
私の中では当たり外れがある分野なんですけど。

ずばり!これは当たりです!
主人公・杉本瑞(すぎもと・みずほ)の不遇に共鳴できる、きちんとした
舞台になっています。
この杉本少年は自分の立場を弁えているできた性格の持ち主で
芯は強いけれど、脆い部分もあり、この危ういバランスが良いですね。
火傷の跡を隠したり、嫌味を言う叔父さまの前で頭を下げるシーンにはほろりときます。
でもやはり17歳の少年には重過ぎる現実があり、受け止めきれず実家跡地で佇む
ラストの山場は涙モノです。

攻め男・椎名圭祐の離婚歴も飾りにすることなく、瑞の登場によって気持ちの整理を
するのも良かったです。椎名の妹もいい味出してます。

タイトルが示唆する通り、中盤からある一言を言わない瑞に「なんで?」と
椎名と読者に疑問を投げかけるんですけど、この理由もラストで明らかになり
そこまで考えていたなんて〜!とガツンとやられました。満足な一冊です。

★★★★★
この口唇で、もう一度
うえだ 真由 やしき ゆかり
4344807413

PageTop

『琥珀色の誘惑』

義月粧子 2006年 ラヴァーズ文庫

私の記憶に間違えがなければ〜この作家さん、小説JUNEに掲載された
『9to5』の方ですよね?(かなり古いです。)
内容はもう思い出せないんですけど、リーマン系だったと思います。
当時はスーツ&ネクタイに憧れる年頃だったので、どきどきしながら読んだよーな気がします。
これはシンデレラBOYのお話。
人生ついてない主人公・佐藤圭司がひょんなことから男性オンリーのバーで
バイトをする事になります。
お金持ちの攻め男・櫻崎に拾われ髪型や洋服を変え、どんどん垢抜けていく。
人生もひらけて体も開発されて(笑)そんなよくあるBL話でした。
奈良さんの表紙につられて買ってしまいましたが、新鮮味には欠けました〜。

琥珀色の誘惑
義月 粧子 奈良 千春
4812425093

PageTop

『あいの、うた』

木原音瀬 2005年 ホリーノベルズ

三篇からなる音楽系もの。
表題作『あいの、うた』はマイナーな音楽雑誌のエディター・小菅(こすげ)と
これまた売れないバンドのボーカル・久保山とのお話。

同時収録の『The end of youth』と『その後の・・・The end of youth』は
小菅が契約している音楽雑誌の編集長・田頭(たがしら)と 高校時代同級生だった友人の弟・小日向力(こひなた・ちから)との過去〜現在に繋がるお話です。

個人的には『The end of youth』がおススメです。
木原歴が短いので熱く語る事は出来ませんが(^^;)
三編とも淡々とした中に凄いパワーを秘めていると思います。
実はJUNE世代の癖に音楽モノって苦手なジャンルなんですけど〜この本は
格好良くないから読みやすかったです。
華やかな芸能界とは程遠い、地味な物語ですから逆にリアリティが感じられて
良かったですね。
あ、この場合華やかな芸能界モノとは立野さんの『ミッキー&一也』と思って下さいね〜。
歳がバレバレだわ(笑)。

キレると怖いミュージシャンや、詩人を目差すバリバリ大阪弁の高校生が登場しますが
この二人、BL的には受け入れられないキャラだと思うんですよ。
けれどアクのある彼らを平気で扱うその筆力には毎回、圧倒されますね。

人を愛する上での執着とか嫉妬とか、そういった醜い部分を描くのが上手いと思います。
乙女に夢を見せない作家といいますか〜エグイ作家といいますか〜
木原さんを読んでしまったら「BLとは何ぞや?」と天に問いかけたくなります。

★★★★★
あいの、うた
木原 音瀬 宮本 佳野
4883862801

PageTop

『降るような花』

遠野春日 2006年 クリスタル文庫

久々に遠野さんを読みました。
いやー・・・う〜ん・・・はははは(乾笑)。

するりと抜けたお話だったから感想もスルーしようかと思いましたが
ちょっとだけ感想を〜。

このお話は同人誌用に書かれたものを加筆修正し後日、商業誌へ掲載されたと
後書きに書いてある通り同人誌っぽいお話でした。
なんというかまぁーそのー(ごにょごにょ)
同人誌だから許せる構成といいますか、物語の流れが不自然といいますか(ごにょごにょ)
書き下ろしも二作収録されていますがレベル的には一緒かなぁ〜。
「はじめて選ぶBL本・遠野春日ベストセレクション」には向かない一冊であります(^^;)

降るような花
遠野 春日
4415088899

PageTop

『家賃』

月村奎 2006年 ディアプラス文庫

自分の本心をなかなか言えない、いつもの月村少年は健在ですが・・・。
主人公・望月和哉は元アイドル。家族愛に恵まれず中学時代も問題児。
薄幸の環境は整っているんだけど、なぜか感情移入できず。
雑誌掲載時から月村さんらしくないなぁ〜と感じていたんだけど
文庫文で読み返してみても違和感があるんです。
なんでかなぁーと従来の本と比較してみると主人公の行儀作法がダントツ悪いんです(笑)。
こーいう主人公もたまには良いけれど〜月村作品には普通に品行方正な
青年(少年)を求める私・・・。
Hシーンはいつもより気合が入っているかも(^^;)

家賃
月村 奎
440352124X

PageTop

『いつか、あふれる』

麻生玲子 2005年 クロスノベルス

リーマン生贄もの。
体から始まった上司と部下(主人公・受)の物語。
出だしからHシーンは充実しています。コバルトの麻生さんではなく大人モード全開の
麻生さんです(笑)。
大人の麻生さんは好きだなぁー。書くところはきっちり書いてくれるから(笑)。
しかしこの本に関してはもうちょっと心理戦が欲しかったのと、仕事内容が不明だったのが
残念です。
秘密めいた付き合いがお好きな方にはおススメですよー。

★★★
いつか、あふれる
麻生 玲子
4773003146

PageTop

課長日記・12

とうとう課長さんが入院してしまいました。
過労といいたい所ですが〜
課長からのメールによると下半身のとある部分に痛みがあるという事で
命に別状はないそうです。

察するにデスクワークのし過ぎでになったのでは?と思われます(笑)。
ソレ予防の円形座布団を使用してたのにねー。

はっ!!
もしや〜もしかして!!!
いや〜っ!!
オ○ーブオイル使わなかったのか!!

いかんいかん。
課長で激しく妄想してしまった・・・。

あとでこそっと真相を聞いてみよーっと(笑)。

あれ、ちょっと待て。
今週末、J庭だよね?!
私の買い物はどーしてくれんのよ!←あくまでも私欲に走る元社員。
うーん・・・課長のお見舞いがてら上京しようかしら(笑)。

何はともあれお大事にね〜課長!

PageTop

『窮鼠はチーズの夢を見る』

水城せとな 2006年 ジュディーコミックス

巷で話題になっているこの漫画。
みなさん絶賛されているので買ってみました。

この漫画家さんの過去はよく判りませんが〜レディースコミックからBL?!と内容に
やや不安があったけど買って正解の一冊でした!
何が良いかと言いますと社会とのバランスがとれてて良いんですねー。
BLだから男だけの世界で良いのさーではなく社会性があるんですよ。
妻が出てきて元彼女との復縁など女性関係を取り上げてみても
世の中から外れていませんー。これはレディースコミックだからかな?

主人公・恭一(職業リーマン)は今まで相手を傷つけない「人に優しい恋愛」を
してきているんですけど、まぁよーするに受身の恋愛ですね。
君が好きなら僕も好きという、主体性のない性格。
そんな彼が自ら奪いにいった男の愛の物語!←ちょっと大袈裟(笑)?

ガラスに映った自分の姿を見るシーンや攻めの後輩・今ヶ瀬の冷たい視線は
漫画ならではの表現ですね!
BLファンでなくともこんな恋愛もあるんだーと読ませる一冊だと思います。

★★★★★

窮鼠はチーズの夢を見る ジュディーコミックス
水城 せとな
4778010019



PageTop

『そして恋がはじまる』シリーズ

月村奎 キャラ文庫 

『そして恋がはじまる』2000年
『いつか青空の下で』 2004年


私、月村ファンです。
月村作品は全部読んでいます。(『家賃』は雑誌掲載時に読みました!勿論文庫本も入手済み〜!)
月村ベスト3を選ぶなら『WISH』(絶版)、『きみの処方箋』、『エンドレス・ゲーム』
かなぁ〜。どれもみんな好きだけど学園ものは微妙に当たり外れがあるよーな(^^;)

今日は二冊まとめて感想を。
月村キャラの特徴である「親に心配かけない模範的なフツーの良い子」が今回も
主人公です。良い子なんだけど、心の中では悶々としているこの心理、好きだなー。
白黒はっきりさせないグレイゾーンが私のツボなんだよね。そんな性格をまとめて
面倒みてくれる攻め男の登場でめでたしめでたしになるパターンなんだけど(笑)
月村さんの気取らない攻め男も好きです。そこら辺にいる気の良いお兄さん風で
決してセレブではありません(笑)。身近にいそうな人達が登場するBLだから
よっしゃーあんたら二人が恋するなら、おばちゃん応援したるでー!という気持ちで
いつも読んでいるのかも知れない(笑)。

『そして恋が〜』の方は大学受験を控えた高校二年時のお話。主人公・田村未樹が通う
塾の上階で司法書士事務所を経営する浅海佳久との出会いが書かれています。
『いつか〜』は大学生になった未樹と浅海が未樹の両親にカミングアウトするお話です。
お話は『いつか〜』の方がやや重いかな。未樹少年が独りよがりせずきちんと前を
向いていく過程にはエールを送りたいです。実際はもっとどろどろした修羅場が
あっても良いけれど(^^;)月村さんらしくまとめたBLだと思います。

★★★★

そして恋がはじまる
月村 奎
4199001506








いつか青空の下で-そして恋がはじまる〈2〉
月村 奎 夢花 李
419900310X

PageTop

『蒼い海に秘めた恋』

六青みつみ 2005年 ガッシュ文庫

ファンタジーBLです。
ファンタジーやSFは作者が作り上げた架空の世界に入り込めるか否か、で感想が
違って来ると思いますが〜ここに描かれている世界は好きですねー。
海底都市が舞台なんですよ。
海底シーンは蒼い気泡が見えるようで素敵でした。

さて中身のBL感想ですけど、主人公・ショアが一方的に憧れていた
採掘師、オルソン・グレイとの出会いがちょいと短絡的だったかなぁー。
出会って直ぐ自分の部屋に入れないでしょう(苦笑)?
BLだからってこれで良いのか?! BLだからこれで良いのか(笑)。
前回読んだ『騎士と誓いの花』の主人公と類似する点も多く
例えば受が泣き虫、生い立ちが悲惨などなど、BLならではのシンデレラボーイを
得意とする作家さんなのかも知れないですね。
海底都市とその世界がきちんと書かれているのでこちらの世界の方が楽しめました(笑)。

蒼い海に秘めた恋
六青 みつみ 藤 たまき
4877245030

PageTop

3月ですね

嗚呼ーとうとう3月になってしまいましたよー。
どーも。ご無沙汰しております。
なかなか更新できず申し訳ありません〜。
別にBL恐怖症になった訳ではなく・・・
かといってBL熱が冷めた訳でもなく・・・
ただ単にPCに向かう時間がとれなくて
気がつけば一日が終わっている状態が続いているんであります。
(←へんな日本語だ・笑)

そのうち生活リズムが安定すると思いますので
だらーっつと地道に更新していきます。
一ヶ月に一度を目安に覗いて下さいませ。

PageTop